投稿日:2020年12月8日 | 最終更新日:2022年8月30日
旭川の観光スポットと言えば、「旭山動物園」。それ以外は・・・と聞かれると、なかなか答えに詰まりますよね。そんな旭川内で天候の悪い日でも楽しめるスポットでおすすめなのが「旭川市博物館」魅力的な展示、貴重な資料・・・満足度の高い「旭川市博物館」をご紹介します。
💡旭川市博物館とは?
旭川市博物館は1993年に開館し、2008年にリニューアルしました。博物館のテーマは「アイヌの歴史と文化に出会う」。アイヌについての資料を中心に北海道の歴史や文化や自然を約87000点の資料で紹介しています。

ⓘ旭川市博物館 インフォメーション
住所:北海道旭川市神楽3条7丁目1 大雪クリスタルホール内
電話番号:0166−69−2004

開館時間:9:00〜17:00
休館日:第2・第4月曜日(月曜日は祝日の場合は翌日の火曜日)年末年始
6月〜9月は無休
入館料:大人 350円 高校生 230円 小中学生 無料
駐車場:あり 無料

📷旭川市博物館内の様子
1階展示室 〜先住の民アイヌの歴史と文化〜
展示室の入り口を入ってすぐ天井が高く吹き抜けており、アイヌの人々の等身大のレプリカや再現されたアイヌの人々の生活が見られます。まるでアイヌの時代にタイムスリップしたかのようです。

アイヌは、固有の言語や宗教、生活文化を築いてきました。上川盆地にもベニウンクル(川上の人びと)と呼ばれるアイヌの人々が暮らしていたそうです。

漫画でアイヌの歴史を学べるのも興味深いです。

まるでアイヌの人々に実際に会っているかのような臨場感を味わえます。

リアルな家屋の再現は見応えがありました。

再現された家の中を通り抜けると、北方民族の人々の生活用品や装飾品の展示コーナーへと移ります。

美しい装飾品から、樹皮や毛皮で作られた衣服、生活で使われていたバッグや宗教儀式で使われた物品まで、たくさんの展示があります。それぞれに説明があり楽しく見ることができました。

中にはこんな豆知識も。北海道の多くの地名は実はアイヌ語に由来しています。アイヌの人々がそのような意味を込めてその土地に名前をつけたのかを垣間見ることができます。例えば…

ちゃんと意味があって、アイヌ語の音に漢字を当てているんですね。
地下1階展示室 〜厳寒を生き抜く動植物と人〜
上川盆地は、マイナス20℃を超すしばれの地です。そんな過酷な大地に力強く生きる動植物と、人類の歩みを展示しています。

北海道に生息するたくさんの種類の鳥類や哺乳類のレプリカが並びます。

旭川地方の豊かな自然を飾る動物たち
地下展示室では、この地方の人々の文化の発展を年代順に見ることができます。大きな写真パネルでわかりやすく学ぶことができます。

人々の歩みは稲作とともに発展しました。開拓者たちが土地を開墾し田畑が増えてゆきました。当時の開拓者たちの地道な働きが、現在の北海道の農業の基礎を作ったんですね。


明治〜大正〜昭和に時代が進むにつれ旭川の生活がどう変化したのか写真パネルで説明されています。


一通り、展示室を見て周り、最初の入り口・出口の所から出てきました。受付の正面に別の小さな展示室が設けられていましたので、そちらも見てみることに…



1930年代の街の様子を記録した貴重な写真が展示されていました。

現在60代の人々が子どもだった頃の家電もありました。今とだいぶ違いますね。懐かしさを感じます。

受付の横にはお土産コーナーもありました。音楽ホール(クリスタルホール)の建物の中にある博物館なので、とっても静かで落ち着けます。

最後に
旭川市博物館、規模がちょうどよいサイズで、展示に工夫が凝らしてあるので、非常に楽しくまわることができました。上川アイヌの歴史や文化、上川地方の変遷、動植物について学ぶことができました。入館料も安いですし、充実感がある観光スポットです。おすすめいたします!
所要時間:1時間30分~2時間
観光マスト度:★★★(道外の方)★★★★(道内の方)
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
★★ 時間に余裕がある人におすすめの場所
★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人