旭川は道内では札幌に次ぐ第二位の人口を抱える都市なのですが、観光地といえば「旭山動物園」そして・・・思い浮かばない方がほとんどなのではないでしょうか(旭川市民の皆様すいません、すごく良い街なんですけどね)そんな旭川市内の貴重なスポットの1つが「三浦綾子記念館」です。旭川が生んだ文学作家、三浦綾子さん。少し上の世代の方なら作品を読んだり、名前を聞いたことがある作家さんだと思います。一体どんな施設なのでしょうか?見学してきました!
💡三浦綾子記念文学館とは?
●三浦綾子とは・・・
1922年北海道旭川生まれ。小学校教師、13年にわたる闘病生活、恋人との死別を経て1959年三浦光世さんと結婚。なかなか波乱万丈の人生です。こうした人生経験が後の作品に生かされているのでしょうね。そして1961年に雑貨屋さんを開いたようです。
1964年小説「氷点」の入賞で作家デビュー。約35年の作家生活、84にものぼる単著作品を世に送り出しました。人の内面に深く切りこみつつ、地域風土に根差した情景描写がすばらしく、読む人の心を打ってきました。
三浦綾子記念文学館は1998年6月に開館したファンによる民営の記念館です。『デビュー作、「氷点」の舞台となった見本林を眺めながら、言葉や映像、そして四季折々の自然を味わうことができます。』−パンフレットより−

ちなみに左奥が本館、右側が分館です。雰囲気良いですね!

ⓘ三浦綾子記念文学館インフォメーション
住所:旭川市神楽7条8丁目2番地15号
電話番号:0166−69−2626
開館時間:9:00〜17:00
休館日:6月1日〜10月31日:毎日開館
11月1日〜5月31日:月曜休館(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
入館料:大人 700円 学生 300円 高校生以下は無料
※その他、団体割引等あります
駐車場:あり 無料
📷三浦綾子記念文学館 館内の様子
●エントランス

中に入ると吹き抜けのロビーにグランドピアノがあります

真っ直ぐの壁には三浦夫妻の素敵な写真が。
●1F展示
三浦綾子さんの生い立ちが、写真とともに年代順に展示されています。彼女の人生の端々を垣間見ることができます。作家の人生を覗くと、どのような経緯で数々の名作文学が生まれたのかがわかるかもしれません。

小さなアルバムを手に取ってじっくりと見ることができます。

三浦さんの人生が順を追ってディスプレイされています。

17歳で学校の先生として働き始め、子どもたちに一生懸命勉強を教えました。20代後半、聖書に出会いクリスチャンになります。三浦さんの著書には聖書の言葉が度々使われています。


三浦綾子作の本がたくさん置かれています。絵本もありました。
三浦綾子さんは84もの作品を生み出し、1999年に77歳で亡くなりました。
●2F展示 三浦さんの代表作の紹介と図書コーナー



三浦綾子さんは、作品を書くごとに夫である光世さんに感謝の言葉を送っていたそうです。夫婦仲が見て取れます。


三浦さんのお気に入りの椅子の複製。実際に座ることができます:

図書・視聴覚室:

1階に戻りました。三浦綾子記念文学館のグッズや、三浦さんの著書も販売されています。オンラインショップもあります。


●分館の様子
一度本館の玄関から外に出て分館に入ります。
こちらは主にデビュー作となった「氷点」、「続氷点」のあらずじや舞台となった場所の紹介パネルが大きく壁を占めています。読んだことがない人にも物語がわかりやすいように工夫されています。


分館には、三浦夫妻が執筆活動をした当時の書斎が再現されています。なんとこの部屋は実物をそっくりそのままここに移設したそうなんです。


分館にある「CAFE HYOTEN」。スイーツやコーヒー、紅茶にスープも楽しめます。


大きな窓からは、「氷点」の舞台ともなった「見本林」を見ながら寛ぐことができます。


天気が良ければこの林の中を歩くことができます。リスもいるそうです。気持ちの良い森林浴ができそうですね。
最後に
旭川市の観光スポット三浦綾子記念文学館をご紹介しました!三浦さんは1960年代中盤からの作家活動ですので、今の若い人は知らない方もほとんどかもしれません。旭川が生んだ才能あふれる作家さんを知る上で良いスポットです。三浦綾子文学のファンはもちろん、彼女の作品を知らなかったという人も楽しめる記念館です。もし機会がありましたらちょっとした時間に足を運んで、文学の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
所要時間:1時間
観光マスト度:★★(道外の方)★★(道内の方) ※三浦綾子さんファンは★5つですね。
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
★★ 時間に余裕がある人におすすめの場所
★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人