上士幌町 糠平湖とタウシュベツ川橋梁・三国峠【十勝・帯広おすすめ観光スポット】まさに絶景ドライブコース!  

投稿日:2020年11月3日 | 最終更新日:2023年6月15日

十勝は上士幌町から糠平湖(ぬかびら)そして三国峠は絶景の連続。そして北海道遺産にも登録されている旧国鉄士幌線のアーチ橋梁群も景観にアクセントを添えてくれます。今回はおすすめ絶景ドライブコースをご紹介します!

💡糠平湖とは?旅の始めに情報収集!

糠平湖は帯広市の北部方面にある上士幌町の湖。朱鞠内湖に次いで北海道で2番目に大きい人造湖です。大雪山国立公園の東大雪エリアに位置し、1956年に糠平ダムが完成して湖が誕生しました。湖の周囲長は約34km。最大水深は約75m。糠平とはアイヌ語で「人の形をした岩」という意味です。1955年に糠平ダムが完成し、その岩は湖に水没し、現在も糠平湖の湖底にあるそうです。

湖の北西側の湖畔には糠平温泉街が広がります。温泉街に東大雪自然館(ビジターセンター)があるので、そこで情報収集することをお勧めします。ここは、近隣の観光情報だけではなく、世界の虫を集めた標本がめちゃくちゃ充実しています。虫好きにはいいかもです。わたしは、正直苦手なのですが、見ているうちに、虫の多様性に驚かされました。

ビジターセンター外観
観光案内所も
標本の充実ぶりがすごい
虫苦手な人は拡大しちゃだめです

糠平湖と言えば古い橋梁で知られています。旧鉄道の線路として使われていたタウシュベツ川橋梁など13基近い橋が残り、風景と調和した様子が美しいことから観光名所としても有名です。温泉街近くには上士幌町鉄道資料館も建っています。

💡タウシュベツ川橋梁とは

昭和12年(1937)建造/全長130m 旧国鉄士幌線、糠平~幌加間の線路。1955年ダム建設のために別の場所に敷き替えられるため、そのまま放置されました。

糠平湖にあり、ダムの水が少ない1月頃から凍った水面に姿を現し、5月頃にはまた湖に沈み始めます。その年により状況は変わりますが、9月~10月の初秋に水没した橋が湖面に映り、1年で一番の見頃を迎えます。橋梁は渡れず、観賞のみ可能です。展望台からは無料で見ることができますが橋梁までの距離は約700mあるので小さく見えるなぁという感じですね。ただ、展望台までの道も雰囲気よいです。観光予定がタイトな方は展望台がおすすめです。(熊出没注意ですが)近くで見るには、東大雪支署(01564-2-2141)に許可を取るか、ひがし大雪自然ガイドセンターで、ツアーを申し込む必要があります。大人3700円程でツアー参加できます。タウシュベツ橋梁は老朽化が激しく、いつ壊れてもおかしくない状況のようです。まさに「今しか見ることができない絶景」なんです!

間近でみたタウシュベツ橋梁
展望台の途中にある景色
小さく見えます。でも、きちんと眼鏡になってますね!
展望台には説明書きもあります

📷糠平湖から三国峠に至る絶景・映えスポット

●三の沢橋梁駐車場

ここから、糠平湖に徒歩で降りていくことができます。足元が悪いので注意が必要ですが、下に降りると、三の沢橋梁、糠平湖さらに遠くにはタウシュベツ橋梁も臨むことができる絶景スポットです!

すばらしい絶景です
三の沢橋梁も見えます

●旧幌加駅跡

幌加除雪ステーション脇にある旧国鉄士幌線・幌加駅の跡地です。ここには大きな駐車場があり、トイレもあります。昭和ノスタルジーなスポットです。きれいに周辺が整備されています。

駅の案内も

良い雰囲気です

【幌加駅の歴史】幌加駅は士幌線の起点・帯広駅から69km、終点・十勝三股駅まで7kmの位置にあり昭和14年に開業しました。上士幌駅からは大半が上り勾配なので、SL時代は石炭をかまに連続投入するのに忙しく、機関士は大変な重労働を強いられた区間でした。

昭和29年の洞爺丸台風により幌加周辺に大量の風倒木が発生、その処理に多くの造材人夫が入り、住宅・商店・飲食店・事業所などが建設されました。昭和37年頃の幌加は約80軒の建物があり、350人くらいの人が住んで賑やかな町を形成していました。しかし風倒木の処理が終わると、人は次第に消えていきました。

昭和53年、糠平駅~十勝三股駅間、18.6kmの列車運行が廃止され、バスによる代行運送に変わり、幌加の駅としての役割は終わりました。

幌加駅の案内もありました

●三国峠

北海道の国道の中で一番標高の高い峠(標高1,139m)です。緑深い夏の大樹海、秋の黄葉が魅力です。樹海と松見大橋が織り成す美しい眺めも見逃せません。

まさに絶景!
最高地点には「三国峠」の案内も
峠に至る道のりもすごくキレイです。さすが国立公園内!

💡糠平湖~三国峠をもっと楽しむために

●上士幌鉄道記念館

旧国鉄士幌線のことをもっと知りたくなったら、上士幌町鉄道資料館へ。

上士幌鉄道資料館外観

路線図や歴史、工事写真、保線工具、ジオラマなど各種資料を閲覧できます。士幌線現役時代に運転席から撮影した帯広駅から糠平駅までの映像も、大型スクリーンで見られます。

営業時間:4~10月の9時~16時に営業(月曜定休)   

入館料/100円

電話番号:01564-4-2041 

住所:上士幌ぬかびら源泉郷

●三国峠カフェで一休み

旭川と十勝を結ぶ道の一番高い場所が三国峠。展望台駐車スペース横にあるのが「三国峠カフェ」です。かわいらしい作りです。ソフトクリームやこだわりのコーヒー、カレーやお蕎麦などのお食事メニューもあります。詳細情報はこちらから👇

かわいらしいカフェ
珈琲、紅茶の種類が豊富です!
お土産用珈琲もあります!
店内はこじんまり

最後に

上士幌は帯広市内から車で40分ほど。上記のスポットに加え、新しい道駅の駅、ナイタイテラスなどの見どころもあり、ホットなスポットです。三国峠に至る道はさすが国定公園という景観の良さ。帯広市内からは1時間30分。糠平湖は273号線からは遠目にしか見えないのでぜひ、三の沢橋梁や五の沢橋梁から糠平湖まで下りて、間近で見ていただきたいです。日程に余裕ある方は、糠平温泉で1泊して、タウシュベツ橋梁の見学ツアーなどに申し込まれるとより旅が充実すると思います。THE北海道を満喫できるおすすめの観光スポットです。

所要時間:半日

観光マスト度:北海道外の方★★★★北海道内の方★★★★

星の目安☟:

★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない

★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所

★★★ 時間があれば、観光したい場所

★★ 時間があまった人におすすめの場所

★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人