投稿日:2021年1月20日 | 最終更新日:2022年5月9日
北海道の各地のお店、特に道の駅とかではよくハッカコーナーがあって、「どうして北海道にはハッカ製品が各地で売られているんだろう。」と不思議に思っていました。その答えは北見にあり!今日はそんな見聞を広めるために北見市内にある「ハッカ記念館」そして隣接する「薄荷蒸留館」をご紹介します。

💡北見ハッカ記念館とは?
北見のハッカは明治35年ごろから生産が始まり、昭和14年に全盛期を迎え北見の発展を支えました。その後はハッカ事業は徐々に衰退し昭和58年工場は役目を終えました。この建物はホクレン農業共同組合連合会から寄贈された事務所兼研究所、工場資料を元にして昭和61年開館されました。隣接する「薄荷蒸留館」は、ハッカの原料からハッカの油を取る工程を再現、実演していて、ハッカがどのように製品になるか、またどんな道具が使われたのかを見ることができます。
ちなみに「薄荷」とは、入り交じって群がり生える(薄)地下茎の草(荷)という意味だそうです。

正直ハッカの歴史について考えたことありませんでした。しかも昭和の初期には、北見市が世界に出回るハッカの大部分を生産していたなんて驚きの発見でした。
ⓘ北見ハッカ記念館 インフォメーション
住所:北見市南仲町1丁目7番28号
電話番号:0157−23−6200
開館時間:5月〜10月 9:00〜17:00 11月〜4月 9:30〜16:40
月曜・国民の祝日の翌日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日は休館)(金・土曜日が祝日の場合は開館、翌日も開館)年末年始 12月30日〜翌年1月6日
入館料:無料 薄荷蒸留館無料
駐車場:あり 無料
📷記念館案内図と館内の様子
「ハッカ記念館」は1階部分と2階部分があります。
1F


●「人とハッカ」・・ハッカが昔からいかに珍重されていたのかがわかる展示がありました。なぜ北見地方でハッカが盛んになったのかも学べます。


●「製品のできるまで」・・ハッカが製品化されるまでの工程、作業に使われていたものが展示されています。


2F
●「ホクレン北見薄荷工場」・・現在は稼働していませんが、薄荷工場の歴史が学べます。


●「ハッカとそのなかまたち」・・ハッカの種類の展示、ハッカ製品の展示があります。



ハッカは意外と生活の中に溢れているんですね。
📷薄荷蒸留館の様子
続いて、ハッカ記念館の隣にある「薄荷蒸留館」を見学します。

この建物では、実際に北見で薄荷産業が盛んだった当時のものが展示されていたり、実際にハッカの油を抽出する作業などを見て学ぶことができます。





薄荷の原料を乾燥させた物です。これを1年を通じて実演で使うそうです。

蒸留館にはハッカ製品のお土産販売もあります!
💡ハッカ記念館・薄荷蒸留館の楽しみ方
正直、ハッカと言うとハッカキャンディーくらいしか思いつきませんでした。でも実はとても実用的で、生活の中で幅広く使われているんですね。しかもそのハッカ製品を世界に送り出していたのが北見の薄荷工場なんですね!
地元のハッカ農家の苦労や功績、そして戦争のあと合成ハッカが多くなり、1983年に工場が閉館するまでの歴史を学べます。
薄荷蒸留館では、フェアリークリームの手作り体験ができます。料金は1000円

記念館の外には、様々な種類のハーブ、ハッカが実際に植えられています。


最後に
北見の発展は「ハッカ産業」によって大きく支えられてきた歴史があるのですね。ハッカ記念館は北見駅からも至近ですし、駐車場もあり、なにより無料。施設も歴史があり、敷地内もきれいです。そこまで大きな建物ではないので、疲れずに気軽に見学できます。ぜひ、北見に来た際にはお立ち寄りください!
所要時間:1時間
観光マスト度:★★(県外の方)★★★(道内の方)
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
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★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人