投稿日:2023年3月19日 | 最終更新日:2023年4月19日
北海道は日本海側に浮かぶ島「天売島」北海道の人でも、知らない方や、行ったことがない方が多数かもしれません。小さな島ですが、世界有数の海鳥繁殖地なんだそうです。今回はのどかな島の観光スポットをご紹介します!
💡天売島とは?
天売島は日本海に浮かぶ離島で留萌振興局管内の苫前郡羽幌町に属しています。羽幌港からは約30km離れていて、島の周囲は12km、人口は300人弱の小さな島です。島の名は、アイヌ語の「テウレ」(魚の背腸)もしくは「チュウレ」(足)に由来すると言われています。

絶滅危惧種のウミガラス(オロロン鳥)やウトウの繁殖地として知られており「海鳥の楽園」と称されています。海鳥と人間が共存する世界的にも貴重な共生の島で、とりわけ春から夏にかけては海鳥たちを見ようと観光客が集まります。
🚢天売島へのアクセス
天売島への唯一のアクセス手段は「フェリー」のみです。小さな島ですし、羽幌町から近いですので空港はなく空からのアクセスはできません。フェリーは「羽幌沿海フェリー」が就航しています。閑散期は1日1往復、繁忙期は1日5~6往復しています。通常のフェリーで1時間30分ほど、高速船は1時間ほどの乗船時間です。(いずれも焼尻島経由)
羽幌フェリーターミナル、天売フェリーターミナルの詳細情報はこちらをご参照ください👇


🚲レンタサイクル情報
天売島は周囲12kmのこじんまりとした島。レンタカーは不要ですが、歩くには少々距離があります。おすすめは・・・
レンタサイクル🚲
天売フェリーターミナルの裏手に「おろろんレンタル」(電話:01648-3-5125)があり便利です。青い建物ですぐにわかります。

料金は普通の自転車(いわゆるママチャリ)4時間1,000円 1時間超過で200円。電動自転車 2時間 1,600円 4時間 2,200円 新しいPanasonic製の電気自転車は2時間2000円4時間2500円です。

12kmで普通の自転車ならスイスイだなと思いがちですが、島は・・・
アップダウンがけっこうあります!
体力に自信のない方や女性は「電動自転車」を強くお勧めします。そのほうが快適に観光できます。ゆっくり周遊するなら4時間借りるのが無難かなと感じます。若い~中年男性は普通自転車でも大丈夫です。
🏠天売島を巡ろう!
天売島の生活ってどうなのか気になりますよね。自転車を借りたら、島の市街地(と、言ってもかなりこじんまりとしていますが)を巡ってみるのも楽しい経験です。
天売島にはなんと高校があります!(焼尻島にはありません)「北海道天売高等学校」です。夜間定時制の高校で、定時制では珍しく3年で卒業できる制度もあるようで、本州を含む島外からの生徒も受け入れています。日中は、島で働き、夕方から勉強しています。普通高校なのですが島らしく水産の授業もあるそうです。



高校もあるわけなので小中学校もあります。「天売小中学校」です。合わせても10数名と生徒数が少ないので小中併置校です。ぱっと見すごくきれいな校舎です。人数が少ないので家族的でのびのび育ちそうですね。

島内に個人商店が数店あります。もちろんコンビニ、スーパーはありません。天売島の方は羽幌町のスーパーに生鮮物は注文して(フェリーで翌日には届く)生活しています。Amazonも届きます(笑)でも、個人商店がなくなったら困るので、島のお店も活用しながら上手に生活しておられます。お弁当やお惣菜などはありませんので観光に来られる方は、来島する前に買ってきましょう!


「羽幌警察署天売駐在所」がありました。こんな長閑な場所で事件は起こるのでしょうか?観光客が事故を起こさないように注意したいですね。

「天売郵便局」があります。島内ではカードやQR決済などは使用できませんので困ったときは郵便局でお金をおろせるのはたすかります。「天売郵便局来局証明書」も貰えます(笑)旅の思い出にどうぞ!


「天売オロロン パークゴルフ場」もあります。利用料金もレンタルも無料(笑)18ホールあります。きちんと芝が刈られていました。贅沢ですね。

📷天売島の観光スポット
海の宇宙館
まず立ち寄りたいのは「海の宇宙館」こちらは天売島のビジターセンターとなっています。こちらは写真家の寺沢さんが私財を投じて建てた施設で、島や海鳥の写真が並んでいます。また、自然体験やツアー拠点の場となっています。

電話番号:090-4876-9001(開館時期のみ対応)
開館:4月末(GW)~9月末
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料


館内には売店やカフェもあります。天売島のお土産を探すのもいいですしカフェでくつろぐこともできます。


黒崎海岸
天売島の西南部に位置する海岸。岩礁には、海鳥がたくさんいるのを見ることができます。ここから赤岩展望台まではかなりの急こう配を登っていきます。かなり景色はきれいです!



まむしがいるようですので藪の中に入らないようにしましょう!


赤岩展望台
天売島の南側にあたる部分にある断崖絶壁に作られた展望台です。天売島観光の一番の目玉のスポットです。斜面には海鳥ウトウの巣穴が無数に空いています。




5~7月頃は子育ての様子を間近で観察できるチャンス。夕暮れ時には巣に戻る約80万羽のウトウの群れが見られ、空を飛び交う風景は圧巻です。ぜひ明るい時と、夜2回観察しに行きましょう!

千鳥ヶ浦園地
天売島の西側に位置する景勝地。眼前には焼尻島、海岸沿いに行くと断崖絶壁と、海鳥を見ることができます。海鳥観察所もあります。







観音岬園地
天売島の北側海岸の崖の上にある日本海に突き出た岬。こちらからも絶景を望みことができるのでマストな観光地です。


🍴天売島のグルメ情報
こじんまりとした島ですから宿泊施設以外で食事がとれる場所は限られます。3店舗しかありません。来島前に電話で確認されるのが確実かと思います。
炭火海鮮番屋
海の宇宙館に隣接してある飲食店です。島はかなり飲食店が少ないですし、島の主な観光スポット周辺は一切飲食店はありませんので、腹ごしらえできるお店は貴重です。定食、丼物、一品料理、活ウニ・ホタテ・イカ・ホッケ・カレイ類・青ツブなどの炭火焼が食べられます!

電話番号:01648-3-5714
営業期間:6月~9月(要確認)
定休日:不定休(要確認)
予約:可能
駐車場:あり

島自慢のウニ丼、海鮮丼もいいですが、手ごろなかけそばとウニのおにぎり「ウニぎり」を食べました。そばは業務用のお蕎麦という感じでしたがウニぎりはふわっと握られていて、ウニの塩漬けが濃厚でおいしかったです。島で作りたての料理が食べられるだけでもありがたいです。


B・PORT
島内で唯一通年営業している貴重な飲食店。ただしランチ営業のみなので要注意。喫茶メニュー、定食メニュー。うにのシーズンには期間限定で「うに丼」もやっています。

電話番号:01648-3-5835
営業時間:11:00~13:00
定休日:水、土、日
海友丸
天売フェリーターミナルから一番近くの飲食店は裏手のおろろんレンタルの隣にある「海友丸」です。こちらも冬期は休業です。

電話番号:01645-3-5611
営業時間:11:00~14:00
定休日:不定休

メニューは定食、丼物、ラーメンです。人気の「天売産うに三昧」や「天売産メジマグロ丼」などは数量限定メニューです。

💡天売島おすすめアクティビティ
フットパス散策
島にはよく整備されたフットパスがあります。特に鳥好きな人にはおすすめです。オオルリやキビタキなどのヒタキ類、カシラダカやキマユホオジロなどのホオジロ類をはじめ、ウソ、オオマシコ、アトリなどたくさんの野鳥が観察できます。


ウトウナイトツアー
この島の一番の目玉観光ツアーと言えます。夕方、ウトウの巣がある赤岩展望台に行き、帰巣の様子を観察するツアーです。何十万羽というウトウがヒナのために魚をくわえて巣に帰ってくる様子は圧巻で感動します。5月中旬から7月中旬までの間、目のあたりのできます。所要時間は1時間半、参加料は大人1人2200円で、小児半額です。宿まで送迎してくれます。インターネットからの申し込みはこちらから


最後に
日本海に浮かぶ小島「天売島」の観光スポット・グルメ情報などをご紹介しました!周囲は12kmという散策のしやすさ、豊かな自然と、島独特のゆったりとした時間の流れが魅力です。ぜひ「焼尻島」と合わせて1泊2日、時間があるならそれぞれ1泊ずつすると12分に満喫できるかと思います。天売の場合やはり観光の目玉は「ウトウ」のナイトウォチングかと思います。時期があうならぜひおすすめです。グルメに関しては乏しいので来島前に買い出しするのがよいでしょう。宿泊の場合はけちらず2食付きプランが良いかと思います。道民でもなかなか来ることがない離島「天売島」の良さをぜひ味わってみませんか?
焼尻島の観光・グルメ情報はこちらから👇