投稿日:2022年12月14日 | 最終更新日:2023年4月19日
北海道に5つある有人離島のうち、一番人口が小さな島が羽幌町の焼尻島です。島の3分の1が原生林で牧歌的な雰囲気が広がっています。そんな焼尻島の街の歴史を学ぶならおすすめは「焼尻郷土館」。どんな資料館なのかご紹介します!
💡焼尻郷土館とは?
建物は1900年の建造。旧小納家(こなけ)を現在は焼尻郷土資料館として開放しています。外観はモダンな洋風木造建築で、道指定有形文化財に登録されています。
小納家は石川県の出身。焼尻島に移住後、漁業のほか呉服商や雑貨商を営み、また郵便局と電話局も併設していたので、資料館ではその当時使用していたものを展示しています。1977年遺族より町に寄付、その年に町が全面修復、1978年に郷土館として開館しています。
ⓘ焼尻郷土館 インフォメーション
住所:苫前郡羽幌町大字焼尻字東浜183 電話番号:0164-82-3392

開館時間:9:00~16:00
休館日:5月1日より9月30日まで 10月~4月まで休館
入館料:330円 高校生以下・・・無料

📷焼尻郷土資料館 館内の様子
玄関にある受付で入館料を支払います。まずこの建物についての説明を聞きます。入館後、まず向かって左手にある雑貨屋の店舗を見学します。


通路には焼尻島で見られる海鳥のはく製も展示されています。

出土された土器の展示もあります。

漁業に使用されたものや、当時の生活用品などが展示されています。

お座敷のお部屋やお台所があります。当時の生活の様子を垣間見ることができます。

木製の建物に、ハイカラな陶器のお手洗いがあります。男子用ですね。この資料館の目玉ともいえるかと思います。

「大」のほうも見事な陶器製。柄もおしゃれ。こういう部分にお金をかけられるというのは小納家がいかにお金持ちだったかということをうかがい知ることができます。

電話交換台が展示されています。この時代の離島に先進的なものが置いていたとは小納家恐るべしです。

小納家当主と妻の絵、家系図なども展示されています。

使用していた当時の衣類などの展示もあります。

当時の居間です。大きなお屋敷です。食器などの展示もあります。

ミシンやゴルフクラブまで。裕福だったのですね。

最後に
当時の豪商、小納家の旧お屋敷「焼尻島郷土館」をご紹介しました。焼尻島は小さな島ですし、自然以外の観光スポットがない街の中で貴重な屋内の観光スポットだと思います。最近の大きな博物館や、資料館は展示の仕方に工夫が凝らされていますが、さすがにこちらの郷土館は、昔のままという感じです。特に真新しいパネル展示などはありません。お値段330円は本土でしたら高いかなと感じますが、焼尻島ですからね・・・当時の街の様子なども写真で知ることができますので、焼尻島に来る際にはまず、勉強がてら郷土館を訪ねてみることをおすすめします。
所要時間 40分
観光マスト度:★★★★(道外の方)★★★★(道内の方)
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
★★ 時間に余裕がある人におすすめの場所
★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人