北海道は道東、釧路市と厚岸町に間に位置する街「浜中町」。霧多布湿原や数々の湾と島を有する自然豊かな漁業と酪農の町です。少々マニアックな街ではありますが、この浜中町、実は日本が誇るアニメ「ルパン三世」の作者モンキー・パンチ氏の生まれ故郷なのです。そのこともあり、街のいたる場所にルパン三世おなじみのキャラクターが出没しています。街をあげて「ルパン推し」なのですが、町の建物内になんと「モンキー・パンチコレクション」まで開設されているのです。とっても素敵なミュージアムなのでご紹介します!
💡モンキー・パンチとは?
本名は加藤一彦さん。1937年北海道浜中町生まれの漫画家・デジタルクリエーターです。代表作に『ルパン三世』・『一宿一飯』などがあります。
加藤一彦さんはアメコミ雑誌「MAD」の影響を多大に受けて、漫画を描き始め、北海道霧多布高校卒業後すぐに上京しました。最初は「加東一彦」のペンネームで貸本専門の出版社で漫画家のアルバイトをした後、1965年に、「がむた永二」のペンネームにて『プレイボーイ入門』で本格的なデビューを果たします。
1966年ペンネームを「モンキー・パンチ」に改名することになります。「どこの国籍の人が描いているか分からなくするため、出版社が命名。最初は1年ほどの暫定的なペンネームのつもりでしたが、名前が有名になりすぎて本名を名乗れなくなりました」とご本人がペンネームの由来を語っておられます。

1967年、『WEEKLY漫画アクション』(双葉社)8月10日創刊号より「ルブラン原作」表記で『ルパン三世』の連載(2年間)を始めることとなります。これが大人向けアニメ化として大ヒットとなり、モンキー・パンチの出世作にして代表作となりました。
66歳で大学院へ進んだり、大学の客員教授、デジタルマンガ協会会長など、精力的に活動。2019年81歳で亡くなりました。
ⓘモンキー・パンチコレクション インフォメーション
「浜中町総合文化センター」内2Fにモンキーパンチコレクションはあります。
住所:厚岸郡浜中町霧多布西3条1丁目47 電話番号:0153-62-3131

営業時間:9:00~15:00
定休日:月曜日
駐車場:あり
料金:無料

📷モンキーパンチコレクション ギャラリーの様子
浜中町総合文化センター内に入るとこの通り。街一丸となってルパン三世推しなのが伝わってきます。

2Fに上っていく途中にもルパン三世のアニメの原画が飾られています。

ルパン三世のジッポがかっこいい!ルパンってスペルは「LUPIN」なんですね・・・知らなかった(笑)

モンキーパンチコレクションに入る前も廊下がギャラリーになっています。ミュージアムの作りではないのに、建物を上手に使用して展示しています。館内をプロデュースしてる方のセンスを感じます。

コレクション入口前にはルパンと次元がお出迎え。真ん中にたって記念撮影もいいですね!

コレクション入口。やっつけ感がなくて、スタイリッシュなミュージアムになっています。ワクワクします!しかしこんな立派なのに無料で見学できるとは・・・ありがたいとしか言いようがありません。

コレクション内には作者モンキー・パンチ氏の経歴が掲示されています。浜中町が生んだスターですね!

モンキーパンチ氏の生前愛用していた品々も展示されています。

このコレクションの1つの目玉がモンキー・パンチ氏の仕事部屋の再現を試みた「AGITO」なんともワクワクするお部屋なんです!

コレクションのいたるところにルパン三世が。写真撮影OKというのもすごく嬉しいです!

ルパン三世おなじみの登場キャラ。峰不二子や次元、石川五エ門、銭形幸一もしっかりいますよ!

展示の仕方がとてもおしゃれ。ついつい見入ってしまいます。ファンだけではなくて、ルパン三世詳しくない方でも、十分この世界観で楽しめると思います!

最後に
北海道は道東「浜中町」はルパン三世で強力に町おこししていました。その中でも「モンキー・パンチコレクション」・・・ただただ素晴らしいミュージアムでした。それにしてもこの施設が入館無料とは。ありがたいとしか言いようがありません。モンキーパンチ氏の愛用品、ルパン三世の原画やグッズが盛りだくさん・・・ミュージアムのサイズ感もちょうどよく飽きずにまわることができます。浜中町に訪れた際はぜひ、立ち寄ってみてください!
所要時間:1時間
観光マスト度:★★★★(道外の方)★★★★(道内の方)
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
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★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人