投稿日:2022年9月9日 | 最終更新日:2023年6月15日
「くまやき」で有名な津別町は「道の駅あいおい」に入る少し手前にログハウス調の建物があります。目立つ看板などはなく、そこがベーカリーだと気づく人はおそらく少ないでしょう。今回はこだわりのパンを作る隠れ家的なパン屋さん「石窯パン工房アエプ」へ行ってきました。
💡アエプとは?
「アエプ」とはアイヌ語で、「私たちが・食べる・物」という意味があり、安心して食べられるパン作りをモットーにしている店主の思いが込められています。店主ご夫婦は2001年東京から移住して津別でお店を営んでおられるそうです。

アエプでつくるパンの原材料は津別町産の小麦粉・フランス産の天日塩・北海道産の砂糖を使用しているようです。さらにまたバターはよつ葉バターを、牛乳もよつ葉牛乳使っているようです。他の果実なども低農薬で有機栽培のものを使い、安心安全なパンを作っているんですね。店主がつくるおいしい、こだわりパンを求めて、少し辺鄙な場所ですが、お客さんが絶えない人気店です。
ⓘアエプ インフォメーション
住所:北海道網走郡津別町相生83−5 電話番号:0152−78−2848

店舗は道の駅あいおいの手前にあります。道の駅情報はこちらから👇
営業時間:焼き上がり次第(9:30〜10:00頃)〜17:00 (完売次第閉店)
営業日:土・日のみです!(要注意)
駐車場:あり
ホームページはこちらから

📷アエプ 店内の様子
中に入ると普通のパン屋さんらしくなく、パンが並んでいるわけでも、トングやトレーが置いてあるわけでもないんです。アエプは人気店、そして個人経営でたくさんパンを焼いているわけではありません。タイミングよく店頭にパンがあるときもあるかもしれませんが、確実に買うためには前日までには電話予約が必須になります。わたしたちも前日に予約の電話をしましたがお目当てのパンはすでに予約済みで売り切れ・・・「〇〇と●●はまだあります。」というふうに案内をしてくださいました。買いたいパンを確実に予約するには、来店したい日の数日前には電話をした方がよさそうです。それくらい、ファンが多いお店なのです・・。

📒アエプ メニュー
こちらがメニュー表です。日によってどのパンを作るか変動がありますので予約時にご確認ください。価格帯は420円〜860円と、菓子パンを買うような感覚ではないですね。本格的なパンという感じで、どれも美味しそうです。

🖋パン 実食レポ
お目当てのパンが残念ながら売り切れてしまっていたので、今回は「ライ麦サワー種 くるみレーズン」を購入しました。
●ライ麦サワー種 くるみレーズン:600円
こちらのハード系パンで、いわゆる古くからドイツパンなどでよく作られてきた伝統的なパン。発酵の過程で使われる菌によって、独特の酸味、酸っぱい香りが特徴です。

ちなみにアエプでは、パンを紙袋に包みます。こうすることで生きているパンが呼吸できるようになり、香りやおいしさを保てます。大きさの比較のためにペンを置きました。

「保管方法について」という神が入っていました。パンのことを第一に考えたこだわりが見えますね。美味しいパンを美味しいままいただくためにぜひこの通りにしたいです。

食べる直前にスライスします。中にはくるみとレーズンがぎっしりと入っています。ライ麦のほのかな酸味の香りが良い香りですね〜。表面は硬いですが、中はフワッとしています。

いただきます…。確かな歯ごたえと、噛むごとに味わい深く、香りも広がります。香ばしいくるみと甘いレーズンのバランスが絶妙です。奥行きのある深い味です。個人的にはこうしたライ麦ハードパンは好きです。噛む力は必要ですが、少しづつ味わいながらいただきました。少し表面を焼いて、バターを薄く塗っても美味しかったです。

最後に
辺鄙な場所、お店が開いているのは週末のみ、しかもほぼ予約パンのみの販売なのでけっこうハードルの高いお店「アエプ」。でも、厳選された材料でこだわって作られるパンは味わい深く、本格的なパンです。ワインを飲まれる方ならワインに合うパンを探して、さらに楽しみが広がることでしょう。
こんな隠れ家的な美味しいパン屋さんが近所にあったらいいのにと思います。道の駅「あいおい」のすぐ横にあるので、予約さえできたらパンを取りに行ってついでに道の駅で「クマヤキ」を食べる、なんてプランも良いですね。お天気の良い日は道の駅敷地内を歩くのも気持ちが良いですよ。
美味しさ:
コスパ:
おすすめ度: