北海道の東端「根室市」には昔から親しまれている田舎のお菓子があります。それは「オランダせんべい」。「端谷菓子店」では今も変わらず当時の味を作り続けています。北海道の端になぜオランダの名前が付いたお菓子があるのでしょう?「オランダせんべい」とは?どんなお味?根室が誇るB級グルメ・ご当地グルメに迫ります!
💡オランダせいんべいとは?
「オランダせんべい」の名前の由来は、長崎県に外国船が往来していた当時の「オランダせんべい」からきたものらしいです。もともとは漁師が船の上でおやつとして食べていたんですって。長崎からはるばる根室にわたってきてこの地で根付きました。
オランダせんべいを製造している「端谷菓子店」は1950年の創業。作り始めた当初は、パリパリとしたおせんべいだったそうですが、焼くときの火加減を調整し今のように柔らかいおせんべいになりました。無添加でシンプルな材料のみで作られている素朴なお菓子です。
ⓘ端谷菓子店 インフォメーション
住所:北海道根室市千島町2-11 電話番号:0153-23-3375

営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜日 (HPによる)※感染症拡大の影響で変更があるかもしれないのでご確認ください。
駐車場:あり
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📷端谷菓子店 店舗の様子
店内はお客さんが二人入るといっぱいになるくらいの小スペースです。主力商品の「オランダせんべい」・「みそせんべい」・「玉子せんべい」などが袋に入って並んでいます。

「オランダせんべいB品」は割れたりしたものがお安く販売されています。味は規格のものと全く同じです。下段にあるのは「みそせんべい」です。

🖋実食レビュー
●「オランダせんべい」1袋250円:昔ながらの簡単な包装なのが良いですね。印字も昭和レトロを感じます。
HPよりー「根室銘菓、当店NO.1商品。黒砂糖を使用し、しっとり感はやめられない味です。直径約16 ㎝。賞味期限は1か月。」

1袋には4枚入っています。見た感じは平べったいワッフルのようですね。16cmあるのでデカッ(笑)両手でクニャクニャと柔らかく曲がります。引き裂くこともできます。柔らかいおせんべいですが濡れせんべいとはまた違います。よく見ると4つに分かれた部分の模様がすべて違うんですね!シンプルの中にもさりげないお洒落が!

トースターで少し焼いたり電子レンジで温めても美味しくなるとありましたが、今回はそのままでいただきます…。初めは「食感も微妙だし味がない…。」と感じたのですが、噛むほどに黒砂糖のほんのりとした甘みが出てきます。そしてどんどん食べたくなるんです。この食感が良くなってくるのが不思議!これが「オランダせんべい」の魅力ですね。この不思議な中毒性は何なんでしょう?

●「玉子せんべい」1袋350円:HPよりー「北海道産の卵をたっぷりと使いました。ほんのりとした甘みとサクサク感が根強い人気です。」

直径は約6㎝ほどでしょうか。薄いおせんべいで袋にたくさん入っています。1枚1枚にニワトリの焼き印が、そして「玉子」の文字もあります。

いただきます…。こちらのおせんべいは堅めでバリっと音が出るタイプです。パリパリと食感がにぎやかです。玉子の風味が鼻に抜けます。子どもの頃に食べた卵ボーロを思い出しました。懐かしい味のするお菓子です。とても優しい味で美味しいです。

最後に
根室銘菓の「オランダせんべい」を実食レポしました。住宅街の中にある小さな工房で丁寧に焼き上げられているおせんべいは、昭和の時代にタイムスリップできる懐かしい味がしました。当時のままの味・製造方法・包装で今も根強い人気です。お洒落なお菓子や、写真映えするスイーツが注目されがちな昨今ですが、「オランダせんべい」は派手な味ではないところが返って魅力的に感じました。道東土産にはもってこいだと思います。
シンプルで素朴で優しさを感じるお菓子こそ、世代を超えて愛される秘訣なのかもしれません。今日も私が入店する前にも後にもお客さんが来ておられました。お客が絶えない「端谷菓子店」では、今日も「オランダせんべい」が作られ続けています。
美味しさ:
コスパ:
おすすめ度:
根室の道の駅「道の駅スワン44」などでもオランダせんべいは売られています。道の駅の詳細情報はこちらから👇