投稿日:2022年2月2日 | 最終更新日:2023年4月26日
十勝・帯広グルメと言えば、まず筆頭は豚丼です。帯広市内でもかなりの豚丼屋さんがあるそうです(市内だけでも200店舗程だとか)いろいろな豚丼屋さんを巡って自分好みを探すのも楽しいですよね。今回は創業昭和9年の老舗店「はげ天本店」を実食レポします。

💡「帯広の豚丼」とは?
豚丼は帯広の食文化そのもの…。豚丼と帯広の縁は古く、開拓時代までさかのぼります。
明治十六年、静岡県松崎市より帯広開拓のため、依田勉三率いる晩成社が豚四頭を連れてオベリベリ(当時の下帯広のちの帯広)に入植したのが始まりといわれ、開墾とともに農業の路を歩みだしました。当時オベリベリでは、「牛は牛乳、馬は馬力、豚は食料」と区別され、牛肉を食する習慣を得なかった帯広は、豚を食する土地柄になったといいます。
半世紀後の昭和初期、豚肉はもちろん醤油や砂糖も大変貴重な時代、当時の洋食料理人数人がうなぎの蒲焼きをイメージし、試行錯誤の末に完成させたのが、豚丼という食べ物が世にでた始まりと伝えられます。
それから数十年。帯広に暮らす人々の変わらぬ開拓精神とともに帯広に根づいてきた食べ物、それが帯広名物・豚丼なのです。ー豚丼のはげてんHPより
ⓘはげ天本店 インフォメーション
住所:北海道帯広市西1条南10丁目 電話番号:0155-23-4478



営業時間:11:00~15:00 17:30~20:30
定休日:不定休
駐車場:なし
店内の様子:カウンター席、テーブル席、小上がり席あり


🍴はげ天 メニュー
店名にもなっている通り、ウリは「天ぷら」天ぷらの盛り合わせは1800円から。人気の天丼は900円から。そして帯広のB級グルメ「豚丼」は4枚が1000円。お造りや、一品ものもあります。



アルコールも日本酒を中心に各種揃っています。男山や国稀など北海道の銘酒と共にいただくのがおすすめです。




🖋豚丼実食レポート
今回は、帯広グルメの代表格「豚丼4枚」とせっかく天ぷらのお店ですので、おすすめメニューから「上天丼」をオーダーしました。
●豚丼
丼に大きな豚肉が4枚並んでいます。そして1枚に1個グリンピースが乗っかっている非常にシンプルなフォルムです。お味噌汁と、たくあんがついてきました。

柔らかくも程よい弾力を残したロース肉。道産豚のこだわりの部位を使用だとか。網焼きなので余分な脂が落ちつつも、ジューシーさはしっかりとキープ。お肉が甘く、程よい甘さの豚丼のタレと、スパイスがきいたブラックペッパーが食欲を掻き立て、ご飯との相性抜群。さすがタレ職人により60年余り受け継がれてきた味!ご飯の相性もバッチリ。

はげ天はすっかり豚丼でも人気店となったため、帯広駅内にスピンオフした「豚丼のぶたはげ」を展開していますが、個人的には「ぶたはげ」より調理の仕方が丁寧でおいしいと感じましたね。ぶたはげはお肉がもうちょっと脂分を残した感じに焼いていてギラっとしていました。若者向けの味でした。まぁ、こればかりは好みです・・・どちらも名店なのは間違いありません。味噌汁は・・・う~ん、普通かな。トータルとしては満足感高いです。

●上天丼
こちら上天丼。天丼にお味噌汁、沢庵がつきます。上から天ぷらのタレはかかっていますが、お好みで追いタレを行えるのもいいですね。

エビ×2尾、鮭、鱚、ナス、春菊、玉ねぎ、ちくわ・・・衣が薄くサクッと揚げてあります。さすが天ぷら屋さん。素材の良さを生かす揚げ方を心得ています。天丼のつゆも軽くかかっている程度なので、天丼にありがちなぶよっと感がありません。しかも上品な甘口たれなので、天ぷらがきちんと主役になっていて美味しいです。なかなか食べ応えがあります。満足度高めです。


最後に
さすがは帯広屈指の人気店。駅からも近くアクセス良好。天ぷら、豚丼とも十分に美味しいです。大箱で、懐石料理などにも対応しているので使い勝手も良好。店内も高級感がありつつも、親しみやすい雰囲気でゆっくり味わえます。昭和9年創業と、長年支持されてきた理由がわかりました。安心感のあるお店で、おすすめできます。
美味しさ:
コスパ:
おすすめ度:
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