帯広市内に少しマニアックかつ学びの多い施設があります。それは「ビート資料館」帯広随一の人気パン屋さん「麦音」に隣接して、その施設はあります。みなさんは「ビート」って何かわかりますか?答えを探りに資料館へ入ってみましょう。展示は充実、そして館長さんの熱いガイドが名物です!
💡ビート資料館とは?
ビート資料館とは、簡単に言いますと、砂糖の原料となるビート(てん菜)について詳しく学べる資料館です。
この資料館は日本甜菜製糖株式会社(日甜)の創立70周年を記念して、1989年オープンしました。旧帯広製糖所の跡地の一角に建てられた重厚感のある建物です。この館内には、会社および、ビートについての歴史などが展示されています。
ⓘビート資料館 インフォメーション
住所:帯広市稲田町南8線西14番地
電話番号:0155-48-8812

敷地内には鉄道のレールと模型、コーリス式蒸気機関および発電機などが展示されています。昭和天皇行幸の際の記念碑もあります。

開館時間:9時30分~16時30分
休館日:月曜日、8月15日、9月5日、年末年始
入館料:大人300円、大学生200円、高校生以下100円 ※団体割引あり
駐車場:あり 無料
📷ビート資料館 館内の様子
さぁ、ビート資料館さっそく入ってみましょう!

受付で入館料を払いますと、記念品として箱に入ったスティックシュガーがもらえます。さすが、お砂糖の会社ですからね。お土産もお砂糖なんです。

入館料を支払うと、受付をしてくれた館長さんがガイドを申し出てくださいます。「てん菜愛」にあふれた、やさしくも、熱い館長さんですので、ぜひ、ガイドをしてもらいましょう!この資料館の価値の半分の価値は展示物、そしてもう半分が、館長さんの熱いガイドと言っても過言ではありません(笑)

エントランスには、 日本甜菜製糖株式会社 が製造している「スズラン印のお砂糖」ステッカーが展示されています。

資料館入るとまず「帯広製糖所の誕生」がテーマの展示があります。創業当時の旧帯広製糖所の模型、十勝鉄道の発展についての写真などが展示されています。

1Fの映像展示室では「てん菜」に関するビデオが上映。このビデオを見てから2Fの展示室を見るのが良いですね。

2Fは「ビート糖業と技術史」がテーマです。ビート栽培について、砂糖製造工程について、製糖所の技術についても学べます。

ビートは、大根や、カブに似ていますが、実は「ヒユ科」ほうれん草の仲間なんだそうです。根の部分に蓄えられた糖分を取り出して、砂糖は作られます。ビート1個で約1㎏あり、160g前後の砂糖が取れるのだそうです!寒さに強い、北海道にはうってつけの作物なんです!


砂糖と言えば、サトウキビを連想しますが、原料として利用されているのはビートのほうが割合が多いんですよ。日本甜菜製糖株式会社は北海道に3つの工場があるのだそうです。

砂糖といってもいろいろな種類があります。ちなみに館長さんが熱っぽく語ってくれましたが、グラニュ糖や上白糖は「漂白はしていません」透明の結晶ですが、目の錯覚で白く見えるだけです。雪が白いのと同じなのだそう。勘違いされている方がそれなりにいるようで、館長さんは悔しそうにしていました。


2Fの反対のサイドには「ビート糖業と日甜の歴史」がテーマの展示があります。ビート糖業が開始されるまでの、先人たちの労苦を知ることができます。大型の工場模型もあり、見ごたえがありますよ!




1Fに戻り、「資料展示・閲覧室」には、大正以降使用されてきた根重測定器やポケットコンパスなどの機器類、てん菜に関する書物があります。



最後に
個人的には恥ずかしいくらいビートについての知識がなく、こちらの資料館に来るまでビートがそもそもどんな野菜なのかすら知りませんでした(笑)北海道が誇る野菜だったなんて・・。こんな知識のないわたしに熱心に、ビートについてガイドしてくれた館長さんありがとうございました。それにしても、ビート愛が強くていらっしゃる・・・素晴らしいことだと思います。展示もなかなかスタイリッシュですし、お砂糖のお土産もありますし、なかなか名資料館だと思います。子供たちの個人研究にも、おすすめの場所です。
所要時間:1時間
観光マスト度:★★(県外の方)★★★(道内の方)
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
★★ 時間に余裕がある人におすすめの場所
★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人