投稿日:2020年8月22日 | 最終更新日:2022年3月5日
今から100年前、小樽は北海道経済の中心地だったって知っていますか?えっ!?函館じゃないの??と思われた方・・・違います。札幌じゃないのと思われた方・・・その当時札幌なんて田舎の田舎。いなかっぺです(笑)すいません、言いすぎました・・。小樽が経済の中心地だった証拠に、たくさんの銀行そして、何を隠そう「日本銀行旧小樽支店」がありました。現在は金融資料館になっています。今回は「北のウォール街」にスポットライトをあてたいと思います。

ⓘ日本銀行旧小樽支店金融資料館 インフォメーション
住所:小樽市色内1-11-16 電話番号:0134-21-1111
休館日:水曜日(祝日は開催)年末年始
開館時間:夏季(4月~11月) 9:30~17:00 (最終入館16:30)
冬季(12月~3月) 10:00~17:00 (最終入館16:30)
入館料:無料
💡日本銀行旧小樽支店金融資料館の歴史について
着工:1909(明治42)年7月
竣工:1912(明治45)年7月
日本近代建築の礎を築いた辰野金吾さんらが設計した日本銀行旧小樽支店の建物を活用して、2003年5月に開設されました。歴史的な建物を活かしながら、日本銀行の歴史や業務、金融の仕組みなどをわかりやすく解説しています。
ちなみに辰野金吾さんは赤レンガで有名な東京駅の設計者です。日本銀行の本店、そして支店もデザインしているすごい人です。日本銀行旧小樽支店は1912年7月完成。外観はルネッサンス様式を取り入れ、屋根には5つのドームを配置。外壁はレンガの上にモルタルを塗り、石造り風に仕上げているのが特徴です。
📷金融資料館の館内
館内に入ってすぐに目につくのがカウンター・・・旧小樽支店の窓口として使われていたカウンターをそのまま置いています。カウンターをはじめロビーの周囲には岐阜県赤坂産大理石が使われているとか。
営業場の天井・・・床から天井までの高さが10.5m。屋根はレンガの壁から鉄骨を組んで支える構造となっていて、柱のない大きな空間を実現できたそうです。
建物内外壁にいる塑像・・・アイヌの守り神シマフクロウをモチーフとした塑像が内壁に12体、外壁に18体いるとか!?営業時間外はフクロウが警備していたんですね。

💰資料館の展示と体験コーナー
館内図がこちら

●日本銀行のあゆみ・・日本銀行って結局何をしてるの?を知ることができます。
●北のウォール街・・日本銀行旧小樽支店、各銀行 “北のウォール街”が再現された展示があります。

●お札ギャラリー・・第二次世界大戦後から現在までの日本銀行券を展示しています。

●お札の発行に関する仕事・・お札の一生、偽札を防ぐ技術の紹介です。
●物価の安定に関する仕事、金融システムの安定に関する仕事・・金融政策や金融システムなどの難しいことをわかりやすく解説しています。
●「これが金庫だ」・・実際に銀行で利用していた金庫を開放して内部を再現しています。


1,000億円を背景に1億円を持ち上げて写真を撮ることができます。もちろん全て模擬パックですが(笑)
●職員によるガイドツアーもあります! 所要時間30分程度。
14:00~14:30 ・15:00~15:30 ※事前予約は不要。
コロナの影響でしばらく、ガイドツアーは中止しています。要確認ください。
最後に
日本銀行旧小樽支店では、小樽の歴史を学ぶことができますし、ちょっと難しい金融のことも分かりやすい展示などで学ぶこともできます。少しマニアックな観光スポットではありますが、無料ですし、展示は充実しています。大きな施設ではないので歩き回る必要はありませんし、雨の日にはいいかもしれません。近くには「旧北海道銀行本店」「旧三菱銀行小樽支店」「旧郵政省小樽地方貯金局小樽文学館」などがありますので、当時の重厚な銀行建築を楽しむことができます。「北のウォール街」巡りをしてみてはいかがでしょうか?
所要時間:1時間
観光マスト度:北海道外の方★★ 道民の方★★★
星の目安☟:
★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない
★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所
★★★ 時間があれば、観光したい場所
★★ 時間があまった人におすすめの場所
★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人