胆振・日高おすすめ観光スポット~むかわ町 穂別博物館~白亜紀の恐竜たちに出会う!

投稿日:2021年3月26日 | 最終更新日:2023年2月4日

千歳から約1時間、苫小牧からも約1時間半ほどのところに恐竜の化石がたくさん発掘されている町があります。自然が豊かでのんびりとした風景が広がるむかわ町です。現在も調査・研究が進められています。国内でも珍しい個体の化石をここで見ることができます。そんな穂別にある「町立穂別博物館」をご紹介します。

💡町立穂別博物館とは?

穂別で初めて恐竜の化石が発掘された1977年以降、その化石を地元に保存し展示する目的で建設されました。オープンしたのは1982年です。その後、全身の復元骨格や実物化石を展示するスペースを確保するために新館の建設が予定されていましたが、胆振東部地震の影響で現在計画は保留中になっています。

ⓘ穂別博物館インフォメーション

住所:むかわ町穂別80番地6

電話番号:0145-45-3141

開館時間: 9:30~17:00

休館日:月曜日 祝日の翌日 年末年始

入館料:大人:300円 小学生から高校生:100円 小学生未満は無料

団体料金(10人以上)もあります。また、特定の入館日はむかわ町民観覧無料です。ホームページでご確認ください。

駐車場:あり 無料

📷穂別博物館 館内の様子

入り口を入って目の前に、恐竜の全体骨格が展示されています。1977年にむかわ町で発掘された首長竜で「ホベツアラキリュウ」の全身復元模型です。町に住む「荒木さん」が最初に発見したのでこの名前だそうです。壁に展示されているのは2019年に発表された「カムイサウルス」の全身化石(レプリカ)です。

穂別地域からは中生代白亜紀後期と新生代の化石が産出しているそうです。

特にアンモナイト化石は数が多く、その大きさも見ごたえがありました。アンモナイトがこんなに大きくなると初めて知りました。ここには直径が約1mの標本がありました。アンモナイトはタコやイカの仲間だって知っていましたか?

常設展示エリアのマップ
恐竜の足跡に沿って見学しよう

むかわ町穂別地域の地質を解説しています。ちょっと文字が小さくて見にくかったのですが、近づいてじっくり見るといろいろわかりそうです。

中生代白亜紀の展示

こちらはメインとも言える実物の化石です。「カムイサウルス・ジャポニクス」は「日本の竜の神」とう意味で、北海道で発掘された日本を代表する恐竜であることを名前に込められているそうです。

ガラスケースの中にあるのが本物の化石

こちらは「ティロサウルス」の復元レプリカ。穂別で発見された化石の大きさに合わせて復元されています。ヒレがあり、海の恐竜です。けっこう怖い顔をしていますね。


外にもいるよ!

アンモナイトと一言で言ってもその種類や大きさや形はさまざまあることがわかりました。ひとつひとつ見てみるとおもしろいです。穂別で発掘されたアンモナイトの数の多さにびっくりです。

アンモナイト化石の内部
白亜紀の穂別を再現

これは「イノセラムス」という二枚貝の化石。中でも「ホベツエンシス」は最大になる種類で殻の高さは約60㎝ほどになります。昔はこんなに大きな貝が生息していたんですね。

ウミガメの化石もほぼ全身骨格が穂別で発掘されています。展示されていたのは約1mほどのウミガメです。穂別は海だった場所が隆起して陸地になりました。

映像コーナーでは、太古の穂別の様子や発掘されている恐竜についての解説があります。わかりやすくてよかったです。

立ち見スタイルの映像コーナー

むかわ町指定天然記念物に指定されている陸生のカメ。大きさは約1mで甲羅がほぼ完全な状態で見つかったそうです。

新生代の展示

柱を束ねたような独特の歯を持つ「デスモスチルス」の化石です。復元レプリカを見るとカバのような姿をしています。

最後に

むかわ町の「穂別博物館」をご紹介しました。コンパクトな広さで貴重な化石展示や解説のパネルがありました。観光の観点から見るとわざわざ足を運んぶまでは…という感じはしますが、近くをドライブがてら通過するときに立ち寄って古代の世界に浸ってみるには良いと思います。少し展示の仕方が、古さを感じました。リニューアル後にまた期待したいと思います!

のどかなむかわ町は、実はとても貴重でレアな恐竜の化石がたくさん発見されていたんですね。恐竜の世界を解明する化石が今も調査されているとは、なかなかロマンがありまよね。

所要時間:30分~1時間

観光マスト度:★(県外の方)★★(道内の方)

星の目安☟:

★★★★★ マストな観光地、これを見ないで帰れない

★★★★ 可能なら時間を作ってでも観光したい場所

★★★ 時間があれば、観光したい場所

★★ 時間に余裕がある人におすすめの場所

★ その地を何度も観光し、定番では満足できない人